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高気密高断熱の住宅は、夏本当に涼しいのか?

高気密高断熱の住宅は夏涼しいという情報がインターネット上にも多く見られます。

では、本当に夏涼しいのでしょうか?

 

結論、高気密高断熱の住宅というだけでは夏を涼しく過ごすことは出来ません!

 

高気密高断熱といえば、『夏涼しく冬温かい』というキャッチコピーが浮かぶと思います。しかし、高気密高断熱は冬温かいは、ほぼ正解ですが、夏涼しいは間違いです。

 

間違いどころか、夏の室温が外気温より大幅に高くなってしまい、エアコンをフル稼働させても、暑くて居られないという可能性もあります。

 

 

 なぜ、そんな事になるのかと言えば・・・

太陽と真っ向勝負しているからです。

 

言い換えれば、太陽と上手に付き合う事が出来れば、高気密高断熱の住宅は夏涼しく過ごすことが出来ます。

 

夏の太陽と上手に付き合う方法は、【日射遮蔽】

日射遮蔽とは、文字通り、太陽の日射を遮蔽して室内に取り込まないようにする事です。

 

それでは、窓を小さくしたり、少なくすれば良いのでしょうか?

答えは△です。

 

冬は夏と違い日射を室内に取り込んだ方良いので、安易に窓を小さくしたり、少なくしたら・・・

高気密高断熱の住宅でも寒く光熱費のかかってしまいます。

 

冬は取得できるけど、夏は遮蔽するという考え方がとても重要です。

 

 

 太陽光の角度変化を利用する

太陽の高さは、夏には高く冬は低いですよね。

例えば、

一番低い 12月22日(冬至)は、31.5°

一番高い  6月22日(夏至)は、78.5°

 sanraise-sunset-position

この角度変化を利用する事で、冬に日射を取得し夏は日射を遮蔽できるのです。

 

ここまでの話は、知っている人も多いでしょう。

 

しかし、これだけでは万全ではありません。

 

 

 南は、本当に南?

方位には磁北(じほく)と真北(しんぼく)があり、それぞれ違い北を指しています。

約7.2°違います。(詳しくは国土地理院のページをご覧ください。)

 

太陽の位置を知るには、真北を知る必要があります。

前述で、太陽光の角度は、真北(しんぼく)方位で示す南で考えたときの角度です。

 

当然 磁北の時は、角度が変わります。

さらに、南として考えている面が南西や南東であれば、この角度検討は役に立ちません。

本当の南を知る事がとても重要なのです。

 

 

 夏は、西と東の日差しを考慮する

日差しは、西からも、東からも、北からも入ります。

 

特に夏の西日は強力。しかも夕方は、横から日差しが入る為に庇は役に立ちません。

(※近年は、夏の朝も暑いので東からの日差しも遮る事をお勧めします。)

 

色々な解決方法があります。

〇すだれ・よしず・サンシェードを掛ける

〇緑のカーテン(ゴーヤ・朝顔など)

〇ガラスを遮熱ガラスにする

〇窓を小さくする

〇窓を設けない

 

どれも正解ですが、1つ注意があります。

 

『ガラスを遮熱ガラスにする』を過信しすぎないという事。

 

どんな性能の高いガラスで遮熱しても、熱は伝わります。

 

この言葉に注意しましょう!

 

『西日は、遮熱ガラス使っているから問題ありません』

そして、大きな窓を設ける。

 

これが、高気密高断熱の住宅が夏涼しくないと言われてしまう原因です。

 

西と東の日差しで説明しましたが、庇などの効果が無い南側の窓も同じ事が言えます。

 

地球をこれだけ温める事が出来る太陽の力を甘く見てはいけません。

 

 

太陽の位置を把握して、建物の向き、位置、形状、窓の位置と大きさ、ガラスの種類(日射遮蔽・日射取得)を考慮した設計を高気密高断熱で造る事が出来て、

「高気密高断熱の家は夏を涼しい」と言えます。

 

 

家づくり舎ファミリーでは、計画地の近隣状況も考慮しシュミレーションソフトを使って設計を行います。

 

太陽の位置は、真北方位と近隣環境がわかればシュミレーションソフトを使い正確に把握する事が可能です。日射遮蔽・日射取得を考慮した家は、家の性能を最大限に発揮して住み心地の良い省エネ住宅となるのです。

 

家の性能は、とても重要です。

しかし、性能だけではなく太陽に素直な設計をする事も同じくらい重要です。

 

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2020年8月9日
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