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【家づくりの真実】坪単価計算の落とし穴と本当に大切な住宅会社選びのポイント

2025.08.24: 耐震等級3

はじめに:坪単価だけで住宅会社を比較していませんか?

「注文住宅って、坪単価いくらぐらいが相場なんだろう?」

「同じ30坪なのに、どうしてA社とB社でこんなに金額が違うの?」

家づくりを始めると、多くの方が 「坪単価」や「延床面積あたりの建築費」 で比較してしまいます。

しかし、実はこの方法には大きな落とし穴があり、正しい判断ができず、後悔する原因になりかねません。

この記事では、

  • 坪単価計算の誤解と注意点
  • 家づくりの本当の費用の内訳
  • 信頼できる住宅会社を見極める方法

をわかりやすく解説します。

坪単価だけで家づくりを判断してはいけない理由

中間領域(半外空間)と坪単価の誤解

最近よく聞かれるのが「この家は坪単価いくらですか?」という質問です。

しかし、実はこの坪単価という考え方には大きな落とし穴があります。

例えば、半外の中間領域(ウッドデッキや軒下空間、ポーチ、バルコニーなど)。

これらは床面積には含まれないのに、施工面積には含まれるため、工事費用にはしっかり入っています。

具体例で見てみましょう:

  • 総工事費:3,600万円
  • 延床面積:30坪
  • 実際の施工面積:35坪(半外空間5坪分を含む)

この場合、延床面積で計算すると坪単価120万円となりますが、実際の工事内容を考慮すると約103万円。17万円もの差が生まれ、実態より高く感じてしまうのです。

住宅費用は坪数だけでは決まらない

そもそも、住宅の建築費は床面積×単価で正確に計算できるものではありません。

費用を左右する要素は無数にあります:

  • 窓の数や大きさ・グレード
  • ドアの数・種類
  • 間仕切り壁の量
  • 設計力・知識
  • 建物の形状(複雑さ)
  • 構造設計の難易度(許容応力計算による強引な構造)
  • 設備の仕様(キッチン・バス・空調等)
  • 敷地条件(高低差、接道状況等)
  • 職人の技術力・知識

数百万円規模の設備工事から、数百円の小さな部材まで積み重なっているのが住宅の建築費。それを単純に「坪いくら」とはじき出すのは、どうしても無理があるのです。

それでも概算は必要

とはいえ「いくらになるのかわからない家」では、不安で依頼できません。そのお気持ちはよくわかります。

そこで、過去の施工事例の平均値に物価上昇を加味した坪単価を目安として提示することは可能です。

重要なポイント:

  • あくまでも「概算の参考値」として理解する
  • 個別の要望や条件で大きく変動することを認識する
  • 同じ仕様の家を別の会社に頼んでも全く同じ金額にはならない

フランチャイズであっても、どこかで誰かが無理をしている可能性があります。(多くは協力業者さん)

比較検討だけでは、本当の得は得られない

見えない「損」が潜んでいる

家づくりで「できるだけ安くしたい」と考えるのは当然です。

しかし、比較検討だけで選んだ結果、得をしたつもりが実は損をしていたというケースも少なくありません。

よくある失敗例:

  • 安い見積もりを選んだが、後から追加工事が次々発生
  • 初期費用は安かったが、メンテナンス費用が高額
  • 断熱性能が低く、光熱費が想定以上にかかる

家は一生の買い物です。40年後、50年後、その先まで暮らす家を、目先の金額だけで判断してよいのでしょうか?

信頼できるパートナーを選ぶ

目に見えない価値の重要性

質の高い家づくりには以下が必要です:

  • 設計力:機能性と美しさを両立する技術
  • 洞察力:お客様の潜在的なニーズを読み取る能力
  • 提案力:最適な解決策を示すスキル

図面に出ない細やかな配慮、将来を見据えた計画、その積み重ねが住まいの快適性と耐久性を決めます。これらは目に見えない価値ですが、長期的な住み心地や資産価値に大きく影響します。

避けるべき家づくりの進め方

❌ やってはいけないこと:

  • 自分の都合だけを押し付ける計画
  • 坪単価だけでの会社選び
  • 短期的な視点のみでの判断

✅ 推奨する家づくりの進め方:

  • 共に悩み、提案してくれる信頼できるパートナーとの協力
  • 長期的視点(40年、50年後)を含めた計画
  • 設計力と洞察力を持つ専門家との相談

チェックリスト:信頼できる住宅会社の見分け方

長期的視点を持つ会社かどうか

  • □ 40年後、50年後のメンテナンス計画について説明してくれる
  • □ 家族構成の変化への対応力がある
  • □ 資産価値の維持・向上への配慮がある

設計力・技術力の確認

  • □ 過去の施工事例を詳しく見せてくれる
  • □ 構造計算書の作成体制が整っている
  • □ 設計士の経験・資格が明確

コミュニケーション能力

  • □ 質問に専門用語でなく分かりやすく答えてくれる
  • □ 要望を正確に理解してくれる
  • □ 予算内での最適提案をしてくれる

アフターサービス体制

  • □ 定期点検の頻度・内容が明確
  • □ 緊急時の対応体制がある
  • □ メンテナンス費用が透明

情報過多の時代に必要な力

知識不足による判断ミスを避けるために

今はインターネットで無数の情報を得られる時代。だからこそ、注意すべき点があります。

無知ゆえの間違いを避けるために:

  • 複数の専門家からの意見収集
  • セカンドオピニオンの活用
  • 自身での基礎知識習得

必要なスキル:

  • 自分自身の知識を高めること
  • 信頼できる人を見抜く力を持つこと
  • 長期的視点での価値判断

飲食店にも「美味しい・不味い」があるように、医者にセカンドオピニオンがあるように、建築にも差があります。

まとめ:本当に価値のある家づくりとは

重要なポイント:

  • 坪単価はあくまで「目安」でしかない
  • 家の費用は窓や壁の数、形状、設備、敷地条件など多くの要因で決まる
  • 比較だけでは見えない「損」が潜んでいる
  • 信頼できる建築パートナーを選ぶことが最良の家づくりにつながる

最終的には、40年後、50年後、そしてその先まで考えて行動している住宅会社を選び、その専門家を信頼して依頼することが、最も価値のある家づくりにつながります。

どうか「本当に信頼できる人」に依頼して、「子供が巣立った後も、孫が遊びに来たくなる家」「リフォーム費用を抑えながら、長く快適に住める家」をつくってください。

👉 次のステップ:ご相談はこちらから

「坪単価だけで判断して良いのか不安…」

「自分の見積もりは妥当なのか確認したい」

「長期的に安心できる家づくりを相談したい」

そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

これまでの施工事例や実際の費用内訳をもとに、安心して進められる家づくりのヒントをお伝えします。