高気密高断熱
気密測定結果発表!隙間相当面積C値=0.17cm2/m2
東松山市M様邸にて、本日気密測定を行いました。
気密測定は、茨断の林社長! この業界では知る人ぞ知るレジェンドです。
気密測定の機材の事など、色々と教えていただきましたが測定器を一式揃えると100万円以上すると伺いました。
ちょっと高すぎですね。
そして、結果は隙間相当面積C値=0.17cm2/m2
今まで以上に、気密性を確実に確保するためシートやテープ施工の細部の見直しを行い多くの方の力をお借りして納得できる十分な数値を出す事ができました。
今回から採用している、木製断熱玄関ドアの気密性も抜群でした。
採用するべき素晴らしいドアです。
弊社では今後も隙間相当面積C値は0.5cm2/m2以下を基準としますが、より精度を高くかつ施工性を上げ、コストダウンに努めていきたいと考えています。
気密シートの施工もあと少し、明日の気密測定に向けて!
断熱工事も、いよいよ本日で完了予定です。
断熱材の充填施工は完了し、気密シートの施工もあと少しとなりました。
今日は風も強く寒い日ですが、断熱材の充填が完了した室内は日射を取りこみ無暖房でも寒くありません。
まだ、付加断熱は完了していませんので これ以上の性能が期待できます。
来週からは、床貼りが始まります。
気密工事(C値=0.5cm2/m2以下)は、施工の手間暇を惜しまない事が重要です。
先週の土日に構造現場見学会を開催した、東松山市M様邸では残りの断熱充填と気密シートの施工に入っています。
弊社が使っている気密シートは、
『ウルトジャパンのウートップDB2』
この気密シートは。調湿気密シートという名称があり、その名の通り気密性を確保しながらも夏の逆転結露を防ぐ調湿効果があるという優れ物!
しかし、素材が良いだけでは意味がありません。
このシートを手間暇をかけて貼る施工力が重要なのです。
そして、その気密シートをしっかりと押さえるテープも重要です。
気密の状況を長期にわたりキープする為、テープは、
『ウルトジャパンのユラソール』
シートの重ね部分はもちろんですが、この写真のような断熱部に木材が突き抜ける場所にもしっかりと貼る必要があります。
気密テープも色々な製品がありますが、このように複雑に貼っても剥がれないのはこのテープ(ユラソール)ぐらいしか知りません。
このシートとテープを使って、丁寧に隙間なく施工する事でC値(隙間相当面積)=0.5cm2/m2以下が実現できるのです。
とても地味ですが、気密工事は手間暇を惜しまない事が重要です。
高性能グラスウールの充填施工をしています。
今週末に構造現場見学会を開催する、東松山市M様邸の断熱材の施工をしています。
壁の中に敷き詰めていきます。
屋根には、3枚のグラスウールを重ねて施工するため、手間がかかります。
しかし、この手間がとても重要であり、家の住み心地に大きな影響を与えます。
コンセントボックスなどの処理もしっかりと行います。
断熱の性能数値だけで、断熱効果は発揮しません。
施工をしっかりと行う気密性が大切です。
充填断熱+付加断熱によるダブル断熱の施工(高気密高断熱)! 付加断熱です。
構造体の外側に断熱材を貼る施工方法をご存じでしょうか?
今から15年程度前に『うちは、外張り断熱だよね?』というCMが外張り断熱の知名度を上げたと認識しています。
当時は、充填断熱と外張り断熱でどちらが良いなどという論調がありましたね。
当時は次世代省エネ基準で、『夏涼しく冬温かい家』と考える人が多い時代でした。
(次世代省エネ基準のUa値は0.87W/㎡K以下です)
弊社では、Ua値が0.3W/㎡K以下を基準としています。
その断熱性能を確保する為には、充填断熱+付加断熱によるダブル断熱が必要となります。
ちなみに、付加断熱と外張り断熱は壁に関しては同じ施工方法になり、充填に付加するから付加断熱と名称が変わります。
そもそも、家づくり舎ファミリーでは、Ua値は0.46W/㎡K以下より性能を上げても費用対効果が薄いのではと考えていました。
しかし、付加断熱には断熱性能の数値だけではない、メリットがある事を学び、絶対に必要という結論に達しました。
付加断熱のメリットとは
①柱・梁からの熱逃げを抑制できる
②家を軽量化する事ができる
③気密性を向上させる事ができる
このメリットの意味を知りたい方は、お問い合わせください。
充填断熱+付加断熱によるダブル断熱の施工! まずは、充填断熱です。
今週末、12月12日、13日に構造現場見学会を開催する東松山市M様邸の断熱工事が、本日より始まりました。
内部からは、壁の中に断熱材を充填します。
まずは、高性能グラスウール16k(袋に入っていない剥き出しのタイプ)充填する部位毎に計測して施工するために時間がかかります。
ここ、数か月で断熱性能を示す外皮平均熱貫流率 Ua値を理解している人が増えてきました。
断熱性能の大切さや重要性を理解して、日本の住宅が1棟でも多く良い家になって欲しいと心から願う建築業界の著名人の方々がYouTube動画を更新している事も大きな要因ですね。
頭が下がるばかりです。
その動画の中でも言っていますが、断熱性能を示すUa値だけで家の性能を判断してはいけません。
Ua値の性能を担保する為には、C値(隙間相当面積)が最低でも1.0cm2/m2以下、出来れば0.5cm2/m2以下が必要です。
もっと詳しく知りたい人は、以前書いたブログ
高気密高断熱の性能UA値は、どれくらいの数値が良いのか、基準値は?
高気密高断熱住宅に必要なC値とは何か?どのくらいの数値が良いのか?
をご覧ください。
そのC値を確保する為には、様々な部位の気密工事が重要です。今回の工事に入る前にも気密工事は始まっています。
気密工事は、サッシを取り付ける前から必要です。【長命な家を造る為に必要な事】
もご覧ください。
弊社では、BELLS評価証を取得しています。
しかし、この審査には現場検査も無く、C値の基準もありません。
ここが、Ua値だけで家の性能を判断してしまう原因の一つのように思います。
せっかく作った審査なのですから、気密測定の提出くらい求めれば良いのに!
高気密高断熱とは、言葉の通り
高い気密性と高い断熱性なのです。
Ua値とC値を確認しましょう。
Ua値とQ値って何? 何が違うの?
Ua値とは、外皮平均熱貫流率と言います。
1999年の次世代省エネ基準から採用された家の断熱性能を示す数値で、計算式は以下のようになります。
建物が損失する熱量の合計[W/K]とは、この図のように
A:屋根(天井)から損失する熱量
B:壁から損失する熱量
C:床から損失する熱量
D:開口から損失する熱量
E:基礎の立上り から損失する熱量
各部位から損失された熱量の合計です。
その合計を外皮面積つまり、屋外と接している部分の総面積で割った値がUa値となるのです。
Q値とは、熱損失係数と言います。
Ua値が1999年に採用される以前に使われていた家の断熱性能を示す数値で、計算式は以下のようになります。
建物から逃げる熱量の合計[W/K]とは、この図のように
(1)屋根(天井)から逃げる熱量
(2)換気から逃げる熱量
(3)外壁・隙間・土台から逃げる熱量
(4)床・土間床(外周・中央部)から逃げる熱量
(5)開口から逃げる熱量
各部位から逃げた熱量の合計です。
その合計を延べ床面積(吹抜け含む)で割った値がQ値となるのです。
比較してわかる違い
Ua値の建物が損失する熱量と、Q値の建物から逃げる熱量は、同じようですが大きな違いがあります。
Q値では、換気から逃げる熱量が検討されますが、Ua値では検討されません。
換気扇を設置する事は、シックハウスの関係で2003年の法改正で義務化されました。
新築住宅を造る時には必ず設置され、24時間常に作動していなければなりません。
24時間換気扇は、1時間に家全体の半分の空気を入れ替える計算で設置されます。
冬であれば、温めた空気を2時間で総入れ替えしなければならないという事。
凄い量ですね。
現実には、換気扇を停止している人、微風にしている人も多いのでそこまで逃げていないと思いますが・・・
この損失で家の温かさは変わってしまいますよね。
弊社では、全熱交換換気システムを採用しています。
興味のある方は、以前書いたブログ
をご覧ください。
もう一つ違いは、計算式の分母が、外皮面積と延床面積の違いです。
同じ床面積の『複雑な形状をした平屋』と『シンプルな総2階建ての家』を外皮面積で割ると、同じような数値がでます。
しかし、延床面積で割ると差が出ます。どちらが高い性能だと思いますか?
答えは、『シンプルな総2階建ての家』です。
つまり、Ua値は形状が複雑である事で熱が逃げてしまう量が増える事を示す事ができないのです。
Ua値とQ値はどちらが良いのか?
前述の内容を考えると、Ua値がダメでQ値が良いという印象を与えてしまったかもしれません。
しかし、私はどちらが優位であるという事では無いように思います。
Ua値とQ値の特徴と違いを理解している事が重要なのではないと考えるからです。
現在、断熱性能の高い家を求める声は年々増え続けています。Ua値をご存じの方もかなり増えてきました。
そこで、このブログを読んでいただいた方に知って欲しい事があります。
断熱性能をUa値だけで、Q値だけで判断しても本当に【夏涼しく冬温かい家】にはなりません。
考えて欲しい太陽との付き合い方
Ua値やQ値の示す値が良いに越したことはありませんが、太陽と上手に付き合う事が出来ると、本当に【夏涼しく冬温かい家】となります。
以前ブログで書いた
をご覧ください。
家族のしあわせを育む家づくりの為に
家づくり舎ファミリーでは、Ua値=0.3W/㎡・K以下の性能を基本としていますが、それは全体のバランスを考えた結果です。
性能が高い=良い家
ではなく、
家族にとって最良=良い家
弊社の家づくりに興味をお持ちいただけましたら、しあわせを育む家づくりセミナーへご参加ください。
なぜ?
にお答えします。
玄関ドアにも気密性が必要です。
東松山市M様邸に、玄関ドアが搬入されました。
長野県にある山崎屋木工製作所さんが、造っている国産の高性能木製断熱玄関ドアです。
気密性を出す為に、パッキンの工夫やドアノブにもこだわっております。
断熱性もU値=0.8W/㎡Kと凄い数値ですね。
サッシと同じように、設置部位には気密処理を行います。
意匠性も良く、シンプルでありながら存在感があります。
YKK・LIXILなどの国産サッシメーカーさんの玄関ドアでも断熱性が高いドアはあります。
しかし、気密性が低いのです。
それは、開け閉めの容易さを優先している為でしょう。
たしかに、開け閉めに関しては比較してしまうと若干手間かもしれません。
でも、その若干の手間より性能を弊社は優先すべきと判断して採用しています。
東松山市M様邸の基礎内断熱の施工をしています。
家づくり舎ファミリーでは、基礎内断熱を採用しています。
理由は、気密性が取りやすい事や床下を使った換気システムを採用している事など色々あります。
興味を頂けるようでしたら、弊社のセミナーにご参加ください。
水色の板が、断熱材です。
立ち上がり基礎内側 スタイロエース(熱貫流率0.028)100mm
耐圧版外周部500mm幅 スタイロエース(熱貫流率0.028)50mm
そして、部材の性能だけでなく施工の質がとても重要です。
隙間が生じる部分やジョイント部分には、ウレタンフォームを吹き隙間を無くします。
ちなみに、このウレタンフォームは、弾性があります。
一般的なウレタンフォームは硬貨するとカチカチになるのですが、弾性である事で木部が動いたり痩せたりした時に追随して気密を維持できる優れものなのです。
この存在を知った瞬間に、絶対使おうと決めました。
素材の性能数値も大切ですが、施工の方法や使い方、そして何十年も先まで考えた施工をするという事が、
家づくりの責任だと考えています。
樹脂製サッシAPW430はトリプルガラスです。
樹脂製サッシAPW430を基本として家づくりの提案をしております。
ガラスが3枚あり、空気層にはアルゴンガスという空気より熱伝導の低いガスが注入され、スペーサー部分も樹脂という製品です。
ガラスの種類は大きく分けて2つあります。
日射遮蔽型と日射取得型
この2つの使い分けと太陽に素直な設計をする事もとても重要です。
サッシの性能を上げる事よりも重要かもしれませんね。
以前この事について書いたブログがありますので、ぜひご覧ください。
そして、現場ではサッシが入りました。
ちなみに、気密性を高める為に構造用耐力壁の継ぎ目にも気密テープを貼っています。
その上に防水紙を施工します。
隠れてしまう部分の施工により家の性能は大きく変わります。
構造現場見学会を12月に予定しておりますが、ご希望があれば案内も可能です。ぜひお問い合わせください。