草加市M様邸改修工事
畳交換 草加市M様邸改修工事
畳交換のご依頼をいただき、本日交換工事をさせていただきました。
M様からは、前々からお話をいただいており畳交換が可能な状況になったタイミングで工事に入らさせていただいております。
新築当時からの畳床は、本床(わら)ではなく 近年一番多いと思われるスタイローフォームという断熱材が入った材料です。
経年変化で縮む傾向のあるスタイローフォームは、長年使うとデコボコしてしまいます。
ただ、本床よりは扱いやすく耐久性もあるので悪い物ではありません。
今回交換させていただいた畳は、弊社の新築工事でも採用している畳です。
中身は、木質パネルを使います。スタイローフォームより耐久性が高く、調湿交換も期待できる材料です。
さらに、畳表の下にはクッション材を入れ堅さ軽減しています。
もちろん畳は、国産の畳表 くまモンでおなじみの熊本産を使っています。
野菜と同じように生産者がわかるようになっており、安心して ごろ寝ができるお勧めの畳。
そして、信頼できる渡沼畳店の施工。
素材と技術を厳選する事も家づくり舎ファミリーの仕事の一つです。
和瓦の雨漏り対策 草加市 M邸
昨年に改修工事をさせていただいた、草加市M様邸で雨漏りの相談をいただきました。
押入天袋の壁から染み出ており、状況から考えて屋根からの可能性が極めて高いと考え、瓦屋さんに確認いただき熨斗(のし)瓦を積み替え、漆喰を入れ替えるという工事をする事になりました。
熨斗(のし)瓦とは、瓦の天辺にあたる部分です。
ちなみにこれも同じ漢字で熨斗(のし)ですね。
この熨斗瓦を支えている下地が泥という事をご存知ですか?
最近は違いますが、40年以上前の熨斗瓦の下地は泥で施工されています。
そして、熨斗瓦と平瓦の隙間を漆喰で埋めるという施工方法が昔から行われていました。
しかし、この中の泥が乾燥し、隙間が出来た時に漆喰にも亀裂が生じて雨漏れの原因になってしまうのです。
近年は、
熨斗瓦の下も全てこの材料を使い、その問題を解決しています。
漏れている可能性のある部分の熨斗瓦を外してみると水染みが確認できます。
この周辺を施工しました。
勾配を確認し、隙間の無いように施工します。
熨斗瓦を戻して、番線で縛り完了です。
今回、施工した部分は黒い色ですが、数日後には色が抜け施工していない白い部分と同系色になります。
9月上旬の台風の後に相談をいただき、施工をさせていただきました。
その後の日本全体に大きな災害をもたらした10月12日の台風でも、雨の侵入が確認できなかったので
一安心といったところです。
居室の改修工事
2階の2部屋を綺麗にして収納を充実させたいという要望から、
1つしかなかった収納を折半し
壁・天井を漆喰、
床を無垢パイン材で仕上げる工事となりました。
間仕切り壁と壁の一部を撤去します。
写真にある奥の部屋が和室で、手前が洋室です。
写真をあまり撮っておりませんでした。申し訳ございません。
弊社では、壁や天井に漆喰や珪藻土、床に無垢材をお勧めする事が多くあります。
それは、新築でも改修でも同じ。
なぜか!
理由は部屋の面を呼吸する材料で仕上げる事で、空気が変わるからです。
睡眠時間は、8時間くらいでしょうか。つまり人生の1/3は睡眠です。
人生の1/3で吸う空気を良くして欲しい。
そんな想いも自然素材をお勧めする理由の1つです。
キッチンの入れ替え工事
北側の奥にある台所。
旧日本家屋の特徴の一つですね。
当然ですが、奥様にとっては寂しい作業場となりっておりました。
メインで使う娘さんの意向も加わり、キッチンを入れ替える事に!
しかし、問題なのは6帖という空間。
狭いわけではありませんが、普通のI型キッチンでは良いレイアウトになりません。
そこで採用したキッチンは、Ⅱ型と呼ばれるガスコンロとシンクが分かれているタイプを採用し、
広縁と台所の間にあった押入を撤去し7.5帖にする事で使い勝手の良い空間へと変わりました。
食器棚は既製品では難しい部分があり、造作する事になりました。
これを実現する為に、壁・床・天井を全て撤去します。
断熱工事も行い空間の再構築。
壁と天井に石膏ボードを貼り、漆喰左官で仕上げます。
広縁からの出入りには、造作のオリジナル戸を採用
対面キッチンの明るいダイニングキッチンの完成です。
洗面所の改修にも断熱工事。
引き続き、草加市M様邸改修工事現場の内容です。
洗面所の床は、クッションフロアで施工されておりました。クッションフロアが剥がれてきてしまった事が改修工事を行うきっかけの一つです。
クッションフロアでは、また剥離を起こしてしまうので、竹のフロアに変えたいという要望がありました。
しかし、そのまま、床を変えただけでは段差が出来てしまうので、下地から作りなおす必要があります。
大引きや根太も交換し、床の断熱材をしっかりと充填します。
日本の家で、築年数が30年を超えている物の多くは床下と天井又は屋根に断熱材が施工されていない状況です。
断熱材を壁だけ、しかも寸足らずで施工されている。悲しいぐらい無知な施工です。
断熱材は不要とか、断熱材が入っていると家が腐るとか、断熱材は入っていれば十分とか、壁だけで良いとか
このような、自己解釈・思い込み・偏見で施工する事が、地場工務店の衰退に大きく影響していますね。
省エネ法の施行は昭和54年なんですけどね~。
さて、話を戻します。
浴室と洗面所は、出来る限り温かくして使ってください。日本におけるヒートショック死亡者数は、交通事故死亡者を大きく上回っています。
M様邸の浴室は、ブロックを積み上げて施工されており異形であることと、お施主様がお気に入りの仕様である事から改修は暖房機の設置のみとなりました。
この暖房機と床下の断熱(家全体で、ある程度の断熱工事は必要です)の効果により体にかかる負担が大きく軽減できたと思います。
玄関ドアの入れ替え工事
1年間で数件の問い合わせがある玄関ドア交換工事ですが、施工性や制品質が向上しており、弊社としてもお勧めしている工事の一つです。
回りの壁やタイルなどを壊す必要が無い事
作業が2人で5,6時間程度で完成できる施工性の高さ
この技術開発により、コストを抑えられ費用対効果は申し分ないですね。
草加市M様邸改修工事でも、こちらを採用しました。冬の寒さ対策の1つで、他にもガラスを真空ガラスに交換する工事や屋根裏と床下の断熱工事も行いました。
弊社がお勧めしている新築住宅の断熱能力は、UA値=0.5以下のゼロエネルギーハウス基準を十分クリアした性能ですが、
改修工事でそこまで性能を上げる事は容易ではありません。
性能の高い家を残す意味でも、断熱性能の高い家にする断熱改修工事をお勧めするのは、建築業界の責務ではあります。
しかし、その環境を考慮し住む人にとって最善は何かを考える事も重要な事柄です。
既存の状況の事、築年数の事、費用の事、家への愛着、優先する工事内容など、
様々な条件を踏まえて、最善の提案をする事が新築以上に重要であると感じます。
雨の流れ方を理解していない
以前施工させていただいた、草加市M様のご実家の改修工事をご依頼いただきました。
在宅リフォームである事と片付けして頂きながらの工事の為、2期工事に分けて作業する事になりました。
結果的に4期くらいになってしまいましたね。(笑)
ご要望の中で、既存のガレージのシャッターを車が2台入るように入れ替えたいという事があり、色々と話を聞いてみると、
屋根部分の勾配が少なく雨が溜まってしまう事や、樋が付いているが樋に雨が入っていないなど問題もあり、全体的に改修する事になりました。
工事内容としては、
屋根部分に勾配のとれる下地を作り防水層を作り直す工事
役立たずの雨樋を撤去し、雨水経路を確保する工事
シャッターを交換する工事
大きく3項目ですが、それに関わる、板金処理や外装工事下地工事、水道工事などもあるので3週間程度かかります。
こんな感じの鉄骨で造られたガレージです。ぱっと見は、そんな問題があるように見えませんね。
雨の日に上からみると水たまりがあります。防水も傷んで剥がれてます。
最初の工事は、問題の雨樋を撤去し立上りの壁を造ります。これは、シャッターを上にあげる為にも必要な工事です。
木下地で勾配を作り直して、上から防水層を造ります。雨水の逃げ道は一番低い部分に桝を設けて母屋の排水と結びます。
シャッターを設置します。着工前にもわかっていたことですが、鉄骨が曲がっていて施工が非常に難しかったのです。しかし、職人さんの技量で無事完成。
今回の工事で、それなりの費用を頂戴しております。
最初の段階で
防水の勾配をしっかり確保できていたら
車の高さに対して配慮があったら
もう少し丁寧に仕事をしていたら
頂戴した費用の半分で済んだかもしれません。